アドラー心理学「嫌われる勇気」まとめ!共同体感覚とは?
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あなたは世界の中心か?
アドラー心理学の「嫌われる勇気」をまとめようと思いましたが、1記事でまとめられなかったので、まずは1章ごとにまとめていきます。
今回は、第4章の「世界の中心はどこにあるか」
第4章 世界の中心はどこにあるか
第4章のテーマは、共同体感覚。
これがアドラー心理学で、最も理解しにくい部分です。
アドラーは、
対人関係の入口が”課題の分離”で、ゴールが”共同体感覚”
と言っています。
“共同体感覚”とは、他者を仲間だとみなし、そこに自分の居場所があると感じられること。
“共同体”とは、家庭、学校、職場、地域、国家、人類、宇宙全て、時間軸においては過去から未来まで全てを含みます。
こう言うと、意味不明だと思いますが、アドラーが言いたいことは、「あなたは、共同体の一部であって、世界の中心ではない」ということです。
「課題の分離をして、嫌われる勇気が大切だ」と第3章で説明しましたが、これは、自己中心的に生きろと言っているわけではありません。
つまり、課題の分離をして、まずは他人の人生ではなく自分の人生を生きろ。だけど、あなたは世界の中心ではないよということです。
共同体感覚を持つためには?
共同体感覚を持つために重要な点は、共同体に貢献すること。
承認欲求を求める時は、人は“ここにいてもいいんだ”という所属感を求めています。
例えば、facebookで写真をアップしたりする時は、友達グループの所属感、もっと言えば友達の心の中に自分はいるという所属感を求めていますよね。
ですが、アドラーはこういう承認欲求は否定し、共同体に貢献した時に得られる所属感を大切にするべきだと言います。
「この人は私に何を与えてくれるんだろうか?」と考えるより、まずは人に価値を与えて貢献する。ですが、その人に貢献したからと言って、その恩恵がすぐに返ってくるわけではありません。その恩恵をすぐに求めるから、苦しんだり、悲しんだりするんです。
だからこそ、共同体感覚というもっと大きな枠組みで考えて、共同体に貢献している所属感が大事なんですね。つまり、他者からの評価を待つのではなく、自ら実感することが重要なんです。
横の関係で対人関係を捉える
しかし、なかなか共同体感覚って、抽象的過ぎてよくわからないですよね。
そこで、意識すべきことは、縦の関係ではなく、横の関係として対人関係を捉えること。
人から褒められたり、叱られたりすることは、縦の関係から来ています。
例えば、立場上、上司と部下の関係で、理不尽なことを言われても、上司だからという理由で納得しちゃう経験って、ありませんか?
この縦の関係を横の関係として捉え、同じ人間として対等と見ることが、共同体感覚の一歩となります。
だからこそ、嫌われる勇気を持って、間違っていることは間違っていると指摘することが大切なんですね。
「降格されるから~」とか、「嫌われるから~」とか言うのは、アドラー曰く「人生の嘘」をついているということ。本当に嫌で自分に合わないなら、自ら環境を変えるべきだと思います。
勇気づけというアプローチ
横の関係に基づくアプローチを、アドラー心理学では「勇気づけ」と言っています。
課題の分離をすることで、他者の課題に介入するなと説明しましたが、この介入してしまう原因は、縦の関係で人間関係を捉えているからです。
アドラーは、「他人の課題に介入する事こそ、自己中心的な発想なのだ」 と言います。
自分を変える・成長させるのは、本人にしかできない事であり、 僕らができるのはそのサポート(勇気を与える事)だけなんです。
例えば、親がいくら勉強しなさいと介入してきても、結局勉強するのは子供本人ですよね。
(実際、やらされる勉強って、その場はできても、結局記憶に残らないことが多い…)
その具体的なアプローチは、感謝の言葉を伝えること。感謝の言葉を伝えることで、人は貢献できたと実感し、自分の存在価値を感じることができます。
親は子に、介入するのではなく、勉強しやすい環境作りをサポートする。そして、結果として感謝を受けて、存在価値を感じる。
その感謝の言葉は、その場ではもらえないかもしれない。でも、将来感謝されるかもしれないし、巡り巡って、他の人から感謝されるかもしれない。だからこそ、アドラーは共同体とは、過去から未来を含めた世界全てと言っています。
この循環を、共同体感覚として持つことが大切なんですね。
第4章まとめ
まとめると、
・自分の人生の主人公は自分
・だけど世界の中心ではなく、共同体感覚を持つ。
・共同体感覚として重要なことは、貢献すること。
・そのために対人関係として大切なことは、横の関係。
・そのアプローチ方法は、”勇気づけ”。
共同体感覚は、すぐに理解することは難しいですが、まずは貢献を意識することが大切ですね。
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